「ちきゅう」を用いた表層科学掘削プログラム(SCORE)

新着情報

 

プログラムの概要

「ちきゅう」を用いた表層科学掘削プログラム(Chikyu Shallow Core Program: SCORE)は、地球深部探査船「ちきゅう」を所有・運用する海洋研究開発機構(JAMSTEC)とJ-DESCとの協働プログラムです。

「ちきゅう」は、IODPのプラットフォームとして運用される一方、IODP航海以外の科学掘削航海、回航、掘削機器の試験等でも海域に出る機会があります。SCOREは、このような機会を有効に活用し、短期間で実施できる海底表層の科学掘削(ピストンコアリング)の提案をJ-DESC会員から広く募集し、データやサンプルを地球掘削科学コミュニティに提供する仕組みです。

会員から提出された掘削提案は、J-DESC IODP部会科学推進専門部会でその科学的意義などについて審査を受け、この審査で優れた掘削提案と認められたものがJAMSTECへ推薦されます。JAMSTECは、推薦された掘削提案の中から「ちきゅう」の年次運用計画に支障を来さない範囲で実施可能なものを選定し、掘削を実施していきます。

 

掘削提案の要件

SCOREは、元々の「ちきゅう」の年次運用計画の範囲内で実施されることが前提となります。そのため、実現可能な掘削の内容には制限があり、掘削提案にあたっては、以下の要件を満たす必要があります。

 

  1. 学術研究を目的とした科学掘削提案であること。
  2. 海底表層(海底下100m程度まで)の、ピストンコアリングによる海底面目視を行わないコア採取であり、数日程度の範囲で実施が可能な内容であること。※1
  3. 掘削提案には、掘削サイトの事前調査データとして、海底地形図及び反射法地震波探査(シングルチャネル)データ1本以上を最低限含むこと。※2

※1 SCOREで実施可能な掘削の技術的要件の詳細などについてご質問がある場合は、J-DESCサポートまでメールにてお問い合わせください。

※2 掘削サイトの事前調査データについては、研究機関等が公開しているデータベースサイトがあり、これらを通じて既存データを利用することが可能です。
既存のデータベースサイトについての情報>>こちら

 

掘削提案の募集について

応募資格
  1. J-DESC正会員機関に所属する者
  2. J-DESC個人会員
  3. 上記1.または2.を代表者とした提案者グループ

3.の提案者グループには、J-DESC正会員機関に所属しない研究者や海外の研究者もメンバーとして参加することができます。

募集期間と締切

募集期間は通年ですが、年2回の締切(毎年5月1日、11月1日頃)を設定して提案の審査を行います。

次回締切:2020年5月1日(金)

年2回の定期的な審査の他、「ちきゅう」の運航スケジュールの変更等により必要に応じて臨時の審査を行うことがあります。

応募方法

以下からダウンロードできる公募審査要領をよくお読みのうえ、所定のSCORE Proposal Formにより掘削提案を作成し、PDF形式の電子ファイルにしてEメールで提出してください。

提出先:J-DESCサポート(infoの後に@j-desc.org)

応募関連書類
SCORE公募審査要領
SCORE Proposal Form
「ちきゅう」線表(参考情報)

SCOREへの掘削提案にあたって海域の制限は特にありませんが、実際に提案した掘削が実現されるかどうかは「ちきゅう」の年次運用計画に左右されます。そのため、提案の参考として「ちきゅう」の年度線表をJAMSTECから提供いただきました。適宜ご参照いただければ幸いです。

なお、線表は暫定的なものであり、変更されることがあります。

地球深部探査船「ちきゅう」線表(準備中)

 

SCORE掘削提案 一覧

J-DESCの科学審査において高評価を受け、JAMSTECへ推薦された掘削提案を以下に掲載しております。各提案の実施に向けた進捗状況などはこちらをご参照ください。

推薦済み掘削提案(プロポーザル)一覧
Proposal # Proposal Title Lead Proponent Status 航海#
001 Deep Learning of Deep Life: Exploring impact of submarine landslides on the deep biosphere-evolution off Cape Erimo Fumio Inagaki 実施済 910
002 Cycle of catastrophic caldera-forming eruption and spread-out ignimbrite at Kikai submarine caldera Yoshiyuki Tatsumi 実施準備中 912 Leg2
005 Early evolution of the Kumano forearc basin and its relationship to subduction progress in the Nankai Trough Takeshi Tsuji 推薦済 未定
006 Cenozoic ecological history in the North Pacific pelagic realm from ocean to sediment Yoichi Usui 推薦済 未定
012 Enigmatic recurrence pattern of Tokai earthquake in Nankai Trough, southwest Japan: the link between great earthquakes and ridge subduction Toshiya Kanamatsu 実施準備中 912 Leg1

 

実施(予定)航海一覧
Proposal
#
航海#
名称
概要 サンプル
リクエスト
Status
001 910
えりも岬西方沖掘削
[掘削地点]
41°48’ 8.33”N, 142°21’27.88”E
Map

[科学目的]
海底下生物圏は急激な環境変化に適応・進化しているのかを解明するため、地震や気候変動が発生原因と考えられる複数の海底地滑り堆積物と鮮新世~完新世の半遠洋性堆積物が互層する襟裳岬沖海域において、海底下100mまでのコア試料を採取し最先端の分野横断的分析手法を適用することにより、様々な環境因子に関する高解像度の深度/年代プロファイルを確立する。

[作業内容]
水圧式ピストンコア採取システムにより、海底下0~100mの区間でコア試料を採取する。掘削孔は2本の予定。

受付終了 実施済
002 912 Leg2 [掘削地点]
30°51.2’N, 130°27.0’E

[科学目的]
鬼界火山で約7.3kaに発生した巨大カルデラ噴火(CCFE)である鬼界―アカホヤ噴火の主要噴出物である幸屋火砕流堆積物は、その大部分が海域に堆積している可能性がある。本航海では、鬼界海底カルデラ北東方において同火砕流堆積物と推定される地層をコアリングして岩石学的特徴をもとに鬼界―アカホヤ噴火との対比を行い、同噴火堆積物の空間分布を精密に推定する。更にひとつ前のCCFE火砕流堆積物コアを採取し、鬼界火山のマグマ供給率の解明を目指す。

[作業内容]
水圧式ピストンコア採取システムにより、海底下0〜99mの区間でコア試料を採取する。

受付中

[〆切]
12/13(金)

[提出先]
score002sr

実施予定
012 912 Leg1 [掘削地点]
34°05.7’N, 138°08.03’E

[科学目的]
南海トラフの巨大地震発生領域の東端部を構成する東海セグメントでは他のセグメントとは異なる間隔で歴史地震が起きていることが知られている。本航海では、東海セグメントに位置する御前崎南方沖の構造盆地において連続堆積層のコアリングを実施し、地質時代に遡る地震履歴を明らかにするとともに、同セグメント特有な地震発生間隔が海嶺沈み込みの影響であるとする仮説を検証する。

[作業内容]
水圧式ピストンコア採取システムにより、海底下0〜95mの区間でコア試料を採取する。

受付中

[〆切]
12/13(金)

[提出先]
score012sr

実施予定

 

事前サンプルリクエストの受付について

実施予定となった掘削提案では、一定期間、事前のサンプルリクエストを受け付けます。提出されたサンプルリクエストは当該掘削提案の提案者とJAMSTECによる審査を受け、採択された場合、モラトリアム期間中のサンプルの利用が可能となります。

サンプルリクエストの提出方法

以下からダウンロードできるサンプルリクエスト様式により掘削提案を作成し、各掘削提案に固有のサンプルリクエスト提出先アドレス(上掲の「実施(予定)航海一覧」を参照)宛てにEメールで提出してください。

Sample Request Forms
日本語
English

 

お問い合わせ

J-DESCサポート
海洋研究開発機構 横須賀本部内

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