About ICDP

概要

ICDPは、地球変動の歴史を知り地下の活動的プロセスをとらえるために、各種陸上科学掘削計画を推進するための国際的な枠組みです。

背景

近年、地球の歴史について理解が深まってきました。また、近代的技術のおかげで、地球物理学調査、リモートセ ンシング調査、広域にわたる地質図の 製作などの分野でも大きな進歩がありました。その結果 、地球の形成過程や構造をよりよく理解するためのツールとして、科学掘削が必要不可欠であることが認識されてきました。掘削は、地球の形成過 程を直接研究できる唯一の手段であり、また地表観測やリモートセンシング観測に基づく地質学的モデルを評価・検証するためにも役立ちます。掘削から得られ る情報 は、地球の天然資源や地球環境を管理する戦略作成にあたって必要不可欠なものとなっているのです。

ICDPの任務およびテーマ

科学掘削が有する特殊な能力を通じて、地殻の構成と構造およびそこでのプロセスに関する基本的かつ世界的に意義のある正確な知識を提供することがICDPの任務です。

ICDPは、21世紀の我々社会の基礎的な挑戦として以下の3つのテーマを掲げています。

  1. 気候と生態系
  2. 持続可能な地下資源
  3. 自然災害

これらの挑戦は我々が生きる惑星地球の表層のみならず、地下から表層に至る場所で起こる化学反応や物理運動、そして生物間相互作用などのダイナミクスと密接にかかわっており、時間と空間の広がりは膨大で限りなく複雑です。

ICDPがカバーする科学フィールド

>>これまで実施された計画

ICDPメンバー

メンバー国(23カ国)

オーストリア、ベルギー、カナダ、中国、チェコ、フィンランド、フランス、ドイツ、アイスランド、インド、イスラエル、イタリア、日本、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、オランダ、イギリス、アメリカ
(アルファベット順)

協力機関

シュルンベルジェ社

ICDPに提案するには

日本はICDPの正加盟国です。日本の大学や研究機関に在籍する人であれば、だれでも掘削プ ロジェクトを提案することができます。科学掘削を目指す人は、ICDPの支援を得てWSを開催し、提案の改善とプロジェクトの国際化を図り、その後、本掘 削の提案をすることになります。

国内では、J-DESC陸上掘削部会がICDPナショナルオフィス(国内窓口)として機能しております。また、陸上掘削部会では掘削提案のサポートをしており、日本の提案はこれまで7割の高い採択率を誇っています。提案に求められるポイントなど、提案者のために様々な情報を提供いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

(問い合わせ窓口:infoのあとに@j-desc.org)

>>ICDPプロポーザル評価の流れと国内でのサポート

ICDP会議情報

ICDPでは、世界中から集まる掘削提案を評価するため、いくつかの委員会が設置されています。日本からも数名が委員としてこれらの会議に参加しています。

会議報告書

SAG(Science Advisory Group:科学諮問グループ):

2010年4月会議@スペイン・サラゴサ

EC(Executive Committee:上級委員会):

2010年5月会議@フィンランド・ヘルシンキ

これまで実施された掘削計画

1. Lake Baikal Drilling Project (1997-1998)
2. Long Valley Exploration Well (1998)
3. Hawaii Scientific Drilling Project (1999)
4. Koolau Scientific Drilling Project (2000)
5. Lake Titicaca Drilling Project (2001)
6. Chinese Continental Scientific Drilling Project (2001-2005)
7. Chixulub Scientific Drilling Project (2001-2002)
8. Mallik Gas Hydrate Research Well (2001-2002)
9. Gulf of Corinth Rift Laboratory (2002)
10. San Andreas Fault Observatory at Depth (2002-)
11. Unzen Scientific Drilling Project (2002-2004)
12. Taiwan Chelungpu Fault Drilling Project (2004)
13. Lake Botsumtwi Drilling Project (2004)
14. Outokumpu Deep Drilling Project
15. Lake Malawi Drilling Project (2005)
16. Drilling Active Faults in South American Mines (2005)
17. Iceland Deep Drilling Project (2005-)
18. Lake Quinghai Drilling Project (2005)
19. Chesapeake Bay Drilling Project (2005-)
20. Lake Peten Itza Drilling Project (2006)
21. Fennoscandia Arctic Russia Drilling Early Earth Project
22. Potrok Aike Maar Lake Sediment Archive Drilling Project
23. Lake El’gygytgyn Drilling Project
24. New Jersey Coastal Plain Drilling Project
25. Lake Van Drilling Project
26. Dead Sea Deep Drilling Project
27. Snake River Scientific Drilling Project
28. Barberton Drilling Project: Peering into the Cradle of Life
29. Lake Ohrid Drilling Project

ICDPの組織

理事会 (AOG):出資国の代表により構成され、ICDPの政策を決定し活動を監視する。

執行委員会 (EC):メンバー各国から出される代表1名により構成され、計画全体の総括、プロポーザルの実行順位 の決定、予算の配分、および各掘削の運営・実施に当たる。

科学諮問グループ (SAG):世界の主導的な研究者により構成され、提出されたプロジェクトを評価(ピアレビュー)し、計画委員会に送る。

技術支援グループ (OSG):プロポーザルを提出する人に技術的な助言を与えると共に、実際の掘削の管理、得られた試料・データの整理分配を行なう。

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