- 2010年
- 2008年
開催概要
背景と目的
IODPにおいて古地磁気による年代推定は基本的な情報として重要であり、ほとんど全ての航海に古地磁気研究者が乗船します。船上で古地磁気研究者に求められるのは、まずコアの古地磁気層序を明らかにすることです。そして、船上での測定結果をもとに研究戦略を立てて、サンプリング・パーティでU-チャネルなどによるサンプリングを行い、より詳細な古地磁気研究を行います。
堆積物を掘削する航海では、船上でパススルー型超伝導磁力計を用いて、半割コアを連続的に測定します。半割コアやU-チャネルを用いたパススルー測定には、個別試料(キューブ試料)の測定とは異なった固有の問題があり、測定や解釈には相応の知識が必要となります。
古地磁気コースでは、高知コアセンターにおいて、掘削船「ちきゅう」や「JOIDES Resolution」に設置されているのと同等のパススルー型超伝導磁力計システムを用いて古地磁気測定実習を行い、乗船研究などに必要な知識を習得することを第一の目的とします。また、高知コアセンターには、低温磁気特性測定装置(MPMS)や熱磁気天秤をはじめとする最先端の岩石磁気分析装置が揃っており、共同利用研究として、乗船後の研究に利用して成果を上げることが期待されています。これらの機器を利用した磁性鉱物の決定法などについても実習を行い、岩石磁気測定の実際について学ぶことを第二の目的とします。
日程
2010年8月25日(水)13時〜27日(金)15時
会場・宿泊
高知コアセンター(http://www.kochi-core.jp/ )
アクセス方法>>http://www.kochi-core.jp/aboutus/access.html
* 宿泊場所は、高知大学物部キャンパス内の宿泊施設(厚生会館)です.参加者の性別などを考慮して世話人側で割り振ります。8月25,26日の2泊分を事務局でまとめて確保します。スクール前日および解散日の宿泊希望があれば、世話人にご相談下さい。
講師
金松敏也(海洋研究開発機構地球内部ダイナミクス領域)
小玉一人(高知大学海洋コア総合研究センター)
鳥居雅之(岡山理科大学生物地球システム学科)
山崎俊嗣(産業技術総合研究所地質情報研究部門)
山本裕二(高知大学海洋コア総合研究センター)* 世話人
募集人員
10名程度
* 申し込みにあたっては、志望動機を数行書いて頂きます。応募者多数の場合、この志望動機を参考に選考を行います。
* 古地磁気についての入門レベルの知識を持つことを前提とします。古地磁気学・岩石磁気学の一般的な講義は行いません。
参加費
7000円(資料、期間中の宿泊費・食費・懇親会費、保険を含む)。
J-DESC会員機関から参加される学生、大学院生には、参加旅費の一部として最大1万円の援助が予定されています。
参加申し込み>>こちら
内容
<8月25日(水)>
[講義]
・IODP航海の実際: 「ちきゅう」「JR」の船上設備、掘削方法、コアフロー、乗船研究者の役割等の紹介
・パススルー型超伝導磁力計: 測定原理、構造等
・岩石磁気測定による磁性鉱物の決定法
・岩石磁気測定機器の実際: MPMS, 磁気天秤, 交番磁場勾配磁力計(AGFM)の測定原理、構造等
[実習]
・コア試料から岩石磁気測定用試料の採取
<8月26日(木)>
[実習]
・78万年前の地磁気逆転を記録したコア試料から採取した古地磁気試料を用いて,パススルー型超伝導磁力計で測定実習を行います。discrete 試料(キューブ試料)と U-チャネル試料の状態で、測定結果にどのような違いが出るかなどについて考察をしてもらいます。
・ 初日に採取した岩石磁気測定用試料を用いて、MPMS, 磁気天秤, 交番磁場勾配磁力計(AGFM)による測定実習を行います。測定結果に基づき、含有されている磁性鉱物について考察をしてもらいます。
・ 両実習が終了したら、データ整理とプレゼン準備を行います。
* 実習は2班程度に分れて行います。
<8月27日(金)>
[実習]
・データ整理の続きとプレゼン準備を行います。
・2〜3名でグループを作り、グループ毎に測定結果とその考察のプレゼンテーションを行います。
[講義]
・ODP, IODPの古地磁気研究のハイライト
・コアの変形、掘削時磁化の問題
スケジュール(予定)
8月25日(水)
12:30-13:00 受付
13:00-13:15 開会挨拶とコアセンターの紹介 (小玉)
13:15-14:00 [レクチャー] IODP航海の実際と古地磁気研究者の役割 (金松)
14:10-14:55 [レクチャー] パススルー型超伝導磁力計 (山崎)
15:05-15:50 [レクチャー] 磁性鉱物の決定法 (鳥居)
16:00-16:45 [レクチャー] 岩石磁気測定機器の実際: MPMS, 磁気天秤など (山本)
17:00-18:00 [実習] 半割コアからのサンプリング実習
19:00-21:00 懇親会
宿泊
8月26日(木)
08:00-08:45 朝食
09:00-13:00 [実習] A班:パススルー磁力計, B班:岩石磁気測定
13:00-14:00 昼食
14:00-18:00 [実習] A班:岩石磁気測定, B班:パススルー磁力計
18:00--- データ処理
夕食, 宿泊
8月27日(金)
08:00-08:45 朝食
09:00-11:00 プレゼン準備
11:00-12:0 結果のプレゼン
12:00-12:30 講評、解説
12:30-13:30 昼食
13:30-14:00 [レクチャー] IODPにおける最近の古地磁気研究のハイライト (山崎, 金松, 山本)
14:00-14:30 [レクチャー] 掘削時の変形、二次磁化 (山崎)
14:30-14:50 IODPの今後の計画, J-DESCの紹介 (山崎)
14:50-15:00 修了証授与, 閉会挨拶 (小玉)
参加申し込み
申込〆切
7月26日(月)
締め切りました
申し込み方法、申し込み先
所定の申込用紙(こちら)に必要事項を記入し,以下までお送りください
J-DESC IODP部会事務局
E-mail: jcs_paleomagのあとに@j-desc.org
Tel: 045-778-5271 Fax: 045-778-5704
※申し込み後、事務局より申し込み受付のお知らせをお送りします。24時間以内(平日の場合)に連絡がなかった場合、何らかの理由で申し込みが完了していない場合がございますので、お電話にてお問い合わせください。
開催報告
日時
2008年8月6日(水)13:00〜8日(金)15:00
会場
高知コアセンター (〒783-8502 高知県南国市物部乙200)
講師(計5名)
・金松 敏也 (海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター)
・小玉 一人 (高知大学海洋コア総合研究センター)
・鳥居 雅之 (岡山理科大学 生物地球システム学科)
・山崎 俊嗣 (産業技術総合研究所 地質情報研究部門)
・山本 裕二 _(_高知大学海洋コア総合研究センター)
参加者 計10名
開催の概要
●参加者にはレクチャーノートを配布 (別途、冊子を事務局に提出。)
●実習に使用した試料(講師により提供)
A) 西カロリン海盆から採取された半割コアのうちの1セクション,1.5メートル。ブルーン正磁極期 - 松山逆磁極期の磁場逆転が記録されているセクション。
B) 実験室で等温残留磁極化を着磁した7ccキューブ試料群。
C) マグネタイト・ピロータイト・ヘマタイトの粉末を混合した試料。
D) 雲仙火山岩の1mm程度の破片試料。単磁区およ多磁区的な特性を示すものを各5個ほ程度。
◇1日目
>開会挨拶に引き続き、講師陣による全体レクチャーが行われた。レクチャーでは、まずIODPの概要の紹介が行われ、その後、今回の実習で使用する機器の原理等の簡単な紹介およびどのような分析をおこなうことができるかについての紹介が行われた。
>レクチャー終了後、2班(A・B)に分かれて、試料Aからu-channel試料を採取する実習を行った。一方の班が試料を採取している間に、もう一方の班はセンター内の見学を行った。
>夕食を兼ねた懇親会を,生協食堂で行った。2日目以降の実習に向けて、参加者および講師の交流を深めることができた。
◇2日目
>2班(A・B)に分かれて、午前と午後で各4時間程度、古地磁気測定実習 / 岩石磁気測定実習を行った。
>古地磁気測定実習では、超伝道磁力計を利用した残留磁化測定の実習を行った。まず、IODP船上での実際の古地磁気測定を模して、試料Aから採取したu-channel試料の残留磁化の測定を行い、試料に記録された磁場逆転の様子について考察してもらった。次に、試料Bをu-channel状に連結しあ状態での残留磁化を測定し ( 連続モード)、続けて試料Bの個々の残留磁化を測定し(不連続モード),両者の結果の違いについて考察してもらった。
>岩石磁気測定実習では、まず、試料Cの低温磁気測定(MPMSを使用)および高温磁気測定(磁気天秤を使用)を行い、磁気相転移に基づく磁性鉱物の同定について考察してもらった。次に、VSMを使用して試料Dの磁気ヒステリシス測定を行い、磁気的粒度分析の方法および結果について考察してもらった。
>午後7時過ぎから、上記2班をさらに2つに分割した4班(A-1,A-2,B-1,B-2)に分かれ、実習で得たデータの解析を行ってもらった。解析に引き続いて、さらに3日目に予定されている実習結果のプレゼンテーションの準備にとりかかってもらった。各班の議論は深夜にまでおよび、午前2時を過ぎてもディスカッションをしている班もあった。
◇3日目
>午前中は、まず2時間程度、2日目の夜に引き続いて実習結果のプレゼンテーションの準備を進めてもらった。その後、午前11時頃より、4班それぞれに結果のプレゼンテーションを行ってもらった。講師陣の期待以上に考察を深めていた班もあるなど、参加者のレベルは高かった。プレゼンテーションの終了後は、各講師により、各実習結果の解説が行われた。
>午後には、ODP/IODPにおける古地磁気研究のトピックスおよび掘削試料が抱える問題点についてのレクチャーが行われ、さらにIODPの今後の計画およびJ-DESCの紹介が行われた。最後に、小玉副センター長より、参加者各自に修了証の授与が行われ、3日間のスクールの締めくくりとなった。
開催概要
8月6日
(講義)
IODP航海の実際(「ちきゅう」「JR」の船上設備、掘削方法、コアフロー、乗船研究者の役割等の紹介)
パススルー型超伝導磁力計の測定原理、構造等
MPMS, VSM、磁気天秤の測定原理、構造等
(実習)
コア試料からu-channelの採取
コアセンター施設見学
8月7日
パススルー磁力計測定実習
(1日目に実習で採取したu-channelと、人工u-channelを用います)
MPMS, VSM、磁気天秤測定実習(教育的な試料を用意します)
データ整理
実習は2班程度に分れて行います。
8月8日
データ整理続き、発表準備、発表(2〜3名でグループを作り、グループ毎に測定結果のプレゼンテーションを行います)
ODP, IODPの古地磁気研究のハイライト(講義)
コアの変形、掘削時磁化の問題(講義)
スケジュール・内容
●8月6日(水)
> 13:00〜13:15 開会挨拶,センターの紹介 (小玉)
> 13:15〜14:05 [講義] IODP航海の実際と古地磁気研究者の役割 (金松)
> 14:15〜15:00 [講義] パススルー型超伝導磁力計 (山崎)
> 15:10〜15:55 [講義] MPMS,磁気天秤,VSM (鳥居,山本)
> 16:00〜18:00 [実習/見学] u-channel採取実習 / 施設見学 (2班入替,各1時間)
> 19:00〜21:00 懇親会 (生協食堂)
●8月7日(木)
> 08:00〜08:45 朝食
> 09:00〜13:00 [実習] A班:パススルー磁力計 / B班:岩石磁気
> 13:00〜14:00 昼食
> 14:00〜18:00 [実習] A班:岩石磁気 / B班:パススルー磁力計
> 18:00- 夕食,データ処理
●8月8日(金)
> 08:00〜08:45 朝食
> 09:00〜11:00 プレゼン準備
> 11:00〜12:00 結果のプレゼン (15分×4班-A1,A2,B1,B2)
> 12:00〜12:30 講評,解説
> 12:30〜13:30 昼食
> 13:30〜14:00 [講演] ODP,IODPの古地磁気研究のハイライト (金松)
> 14:00〜14:30 [講義] ODP,IODPのビストンコアで問題になる掘削に伴う二次的磁化 (山崎)
> 14:30〜14:50 [講演] IODPの今後の計画,J-DESCの紹介 (山崎)
> 14:50〜15:00 修了証授与,閉会挨拶 (小玉)
講師(予定)
小玉一人(高知大学海洋コア総合研究センター)
山本裕二(高知大学海洋コア総合研究センター)
鳥居雅之(岡山理科大学)
金松敏也(海洋研究開発機構地球内部変動研究センター)
山崎俊嗣(産業技術総合研究所地質情報研究部門)
世話人
山本裕二(高知大学海洋コア総合研究センター)
Tel: 088-864-6722
FAX: 088-864-6727
e-mail: y.yamamotoのあとに@kochi-u.ac.jp
問い合わせ、申し込み先
J-DESC事務局
Tel: 045-770-5359
FAX: 045-770-5360
e-mail: aesto-iodpのあとに@aesto.or.jp




