コア解析基礎コース
J-DESCコアスクール:コア解析基礎コースは,高知コアセンターで過去5回行われてきたコア解析スクール(入門コース・実践コース)に対応するコア解析に関する基礎コースです.
これまでのコア解析スクールでは,100名を超える参加者が実際に深海底から採取されたコアを材料としたコア基礎解析法について,レクチャーと実習を通して理解を深め,それぞれの実践の場へ応用してきています.
本コースは,大学カリキュラムでは体系的に学ぶ機会がほとんど無いコア試料の肉眼岩相記載の方法,スミアスライド作成・観察法,非破壊計測法などについて,レクチャーと実習を通じて理解し実体験することを目的とした合宿型スクールです.
会場となる高知コアセンターは,IODPのコアレポジトリーとしても位置づけられているとともに,コア試料を中心とした分析解析拠点としての機能も有しているため,「ちきゅう」や「ジョイデスレゾリューション」の船上コアフローや陸上掘削コアの解析フローを擬似体験することもできます.意欲あふれる方々の参加をお待ちしています.
- 開催報告_2009
- 開催報告_2008
- 開催報告_2007
実施日程
2010年3月8日(月) 13:00 − 11日(木) 12:00 4日間
※ 3月8日11:00から高知コアセンターのラボツアー実施.
実施場所
高知コアセンター (〒783-8502 高知県南国市物部乙200)
>> 高知コアセンターWeb
主催・共催・協力
主催:日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)
共催:21世紀の地球科学を考える会/高知コアセンター/海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域/
産業技術総合研究所 地質情報研究部門/海洋研究開発機構 地球深部探査センター
協力:株式会社マリン・ワーク・ジャパン
参加者数
12名 (日本7名,韓国5名)
※今回のコア解析基礎コースは、K-IODPからの要請により韓国の大学院生5名を受け入れた.
実施概要
<実施体制>
コア解析基礎コースにおける講師,チューター,サポーターは以下の通りである.各講師は全体レクチャーおよび実習項目ごとの概論レクチャーと実習での説明を担当した.
チューターは3つの実習グループをそれぞれ担当し,実習の現場指導,アドバイス,講師陣とのパイプ役を担った.
サポーターは,レクチャーノートの編集・印刷,X線CTスキャナやマルチセンターコアロガーなどの大型機器のセットアップ・オペレーションなどを行った.
<講師>
| 飯島 耕一 | 技術研究主事 | 海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域 |
| 池原 研 | 研究グループ長 | 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 |
| 池原 実 | 准教授 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| L.P.Gupta | IODPキュレーター | 海洋研究開発機構 高知コア研究所 |
| 多田井 修 | 支援員 | 株式会社マリン・ワーク・ジャパン |
| 久光 敏夫 | キュレーション 業務監督者 |
海洋研究開発機構 高知コア研究所 |
| 村山 雅史 | 准教授 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
<チューター>
| 朝日 博史 | 研究員 | 東京大学海洋研究所 |
| 天野 敦子 | 研究員 | 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 |
| 山口 飛鳥 | 研究員 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
<サポーター>
| 柳本 志津 | 技術補佐員 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| 坂口 さやか | 技術補佐員 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| 秋田 大作 | 技術補佐員 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| 西森 知佐 | 技術補佐員 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
<予算>
消耗品費:J-DESCコアスクール・コアスクール開催費
<全体スケジュール>
| 日付 | 時間 | 内容 | 詳細 |
Da1 3/8(Mon) |
11:00-12:00 | ラボツアー | |
| 12:00-13:00 | 受付 | ||
| 13:00-13:20 | ガイダンス | ||
| 13:20-14:20 | 全体レクチャー1 | IODPの概要, ちきゅう最新情報 |
|
| 14:35-15:45 | 全体レクチャー2 | 岩相記載概論 | |
| 15:45-16:45 | 全体レクチャー3 | スミアスライド概論 | |
| 17:00-18:00 | 全体レクチャー4 | 非破壊コア解析概論 | |
| 18:00 | 移動 | ||
| 18:30-20:30 | 懇親会 | ||
| 20:30 | 宿舎へ移動 | ||
Day2 3/9(Tue)
|
08:00宿舎発 | 移動 | |
| 09:00-13:00 | 実習タイム1a/1b | CT,記載,MSCL, 分光測色を順次実習するコアタイム 110分×2コマ |
|
| 13:00-14:00 | 昼食 | ||
| 14:00-18:00 | 実習タイム2a/2b | CT,記載,MSCL, 分光測色を順次実習するコアタイム 110分×2コマ |
|
| 18:30 | 移動 | ||
| 19:00-20:30 | 夕食 | ||
| 21:00 | 宿舎へ移動 | ||
Day3 3/10(Wed) |
08:00宿舎発 | 移動 | |
09:00-13:00 |
実習タイム3 | ||
| 13:00-14:00 | 昼食 | ||
| 14:00-18:00 | 実習タイム4 | ||
| 18:00-19:00 | 夕食 | ||
| 19002030 | プレゼン準備 | ||
| 2030 | 宿舎へ移動 | ||
Day4 3/11(Thu) |
08:00 | 移動 | |
| 09:30-11:00 | 報告会 | ||
| 11:00-12:00 | 概説・総括 | ||
| 12:00 | 解散 |
<全体レクチャー>
IODP概論
堆積物コア記載の基本 -Visual Core Description とは何か-
スミアスライド概論
非破壊計測概論 など
韓国からの参加者もいたが、レクチャーは原則として日本語で行った.しかし、レクチャーに用いたスライドやレクチャーノートの大部分は英語標記にし、レクチャーの部は英語でも補足説明を行った.
<実習コア>
岩相記載や非破壊計測などの実習には,日本海北大和トラフから採取されたコアKR07-12 PC04を用いた.本コアは,東京大学多田隆治教授に提供していただいた.
コアの断面には日本海堆積物特有の明色層と暗色層の互層やラミナ,生物撹乱,テフラなどが整然と成層していることが一目瞭然であり,かつ,それらを直感的に理解することができるため,コア解析の基礎を学ぶには最適な試料である.また,堆積物の構成粒子としては,鉱物粒子や粘土鉱物,珪藻,放散虫,有孔虫などの微化石,火山ガラス,パミスなどの火山噴出物など,多岐にわたる粒子を実際に観察することが出来た.
ただし,実習中にコアの乾燥が進み,至る所に亀裂が入り始めている.昨年度開催したコア解析基礎コースの報告書でも指摘したが,コアスクール中に計測した物性(帯磁率やガンマ線密度など)や色相データも,コア採取直後の計測データに比べて系統的に計測値がずれてきていることが再度確認された.これらの計測記録は,コアの保管管理や保存期間による物性値の系統的変化を示す貴重なデータとなり,また,コア採取直後すみやかに物性データなどを取得することの重要性を物語るデータとなった.年1-2回の頻度スクールにて用いているコア試料は,2-3年間で使えなくなってしまう.研究のために採取されたコア試料を実習用に流用することには多くの制約があることから,今後は,スクール実習用のコアを定期的に複数確保することが必要不可欠である.
<実習概要>
参加者を3グループに分け,グループ毎に2本(2m)のコアを対象に,約2時間をコアタイムとしてローテーションしながら以下の各実習を行った.
・肉眼岩相記載,
・スミアスライド観察,
・X線CTスキャナ解析,
・マルチセンサーコアロガー計測,
・分光測色計
例年開催してきたスクールと同様に,各実習では,担当講師が,観察法のノウハウ,装置の概要,測定の原理,具体的な計測法,マニュアルだけではわからないノウハウ,データ解析法などをレクチャーした.X線CTスキャナやマルチセンサーコアロガー,分光測色計を使ってコアから各種物性パラメーターを計測する実習では,参加者が装置の概要,原理を理解することと,実践で役立つノウハウを実体験することを主眼に置いた.また,コアの肉眼岩相観察と構成粒子の顕微鏡観察も重要視し,スミアスライドの作成法および観察法を伝授することに時間を割いた.
3日目は,スミアスライド観察と岩相との対比をグループごとに行うとともに,非破壊計測データと岩相・堆積物組成との関係などについて議論を展開していった.実習やデータのまとめ方をリードする役割として,グループごとにチューターを一人つけた.各グループによってまとめ方にも個性が出ていた.
最終日(4日目)には,それぞれのグループごとに実際の実習・計測結果をとりまとめ,プレゼンテーションを行い,講師陣を交えて質疑応答やアドバイスを行った.また,池原研氏が,日本海堆積物を用いた古環境変動解析の例を紹介し,実習コアからわかる具体的な研究例を示し,コア解析基礎コースを締めくくった.
<本コースの成果と今後の展望・課題>
参加者の多くが初めてコア試料を目にし,実際に肉眼岩相記載を行ったため,最初は戸惑いの表情が見られていたが,グループごとの実習を行うにつれて各グループで相談して相互に補いながら実習を進めていく姿が印象的であった.また,最終日に行った実習内容を紹介するプレゼンテーションでも,充実したプレゼンをするグループが多く,3泊4日という短期間ではあるが本スクールがコア解析の導入的な実習スクールとして十分な役割を果たしていることが伺えた.
コア解析基礎コースは,指導教員や他の研究者が採取してきたコアから既に切り分けられた状態の堆積物を与えられて研究をすすめている卒論生や大学院生が,コアとはどんなものか,普段利用している岩相記載や物性データはどうやって観察・計測されているのか,などを実体験する機会として非常に重要である.また,実際にはコアを扱っていない研究者などが,コアを用いた研究や掘削科学を疑似体験する機会としても重要な役割を担っているとも言える.参加者が12名と比較的少数であり,実習グループも3グループであったため,それぞれの実習やデータ解析などに余裕をもって取り組むことが出来たことも良かった点として挙げられる.
また,上述のように,現在実習コアとして利用している日本海コアは,4回目の利用となるため,堆積物の乾燥がかなり進んでおり,至る所にクラックが入り,物性データも変質してきている.そのため,早急に新たな実習コアの入手が必要不可欠であり,J-DESCとしても何らかの方策を検討する必要があろう.実習コアとしては岩相の多様性が求められることから,特に日本海での実習用コアの採取が強く望まれる.
今回,K-IODPからの要請により,韓国の大学院生5名を受講生として受け入れた.事前の連絡調整に不備(先方が開催日程を勘違いしていた)があり,開催直前にならないと韓国からの参加者の情報が手に入らなかったため,スクールの内容や進め方などに関する韓国人受講生への情報提供が不十分であった.今後,IODPに関わるアジア各国の連携体制の強化やアジアンコンソーシアム構想を背景として,IODPコアレポジトリーである高知コアセンターを会場としたコアスクールを正式に国際コアスクールとして実施することが望まれている.その意味でも,参加者登録法の確立や受入体制の強化,レクチャーノートの完全英語化などが今後の課題となる.
<成果物>
・レクチャーノート
・VCDカード
以上
開催概要
申し込み受付は終了いたしました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
開催日程
2010年3月8日(月) 13:00 − 11日(木) 12:00 4日間
※ 受付:2010年3月8日(月) 12:30-13:00
※ ただし,3月8日11:00から高知コアセンターのラボツアーを行います.
ラボツアーへの参加を希望する方は, 11:00までにコアセンターにお越し下さい.
※ コア解析基礎コースの直後(3月12-14日)に,コア同位体分析コースを別途開催しますので,2コースへの連続参加もできます.
開催場所
高知コアセンター (〒783-8502 高知県南国市物部乙200)
>> 高知コアセンターWeb
〜アクセス方法〜
コアセンターは,高知龍馬空港に近接する高知大学物部キャンパス内にあります.
>> アクセス方法
・空路:高知龍馬空港から徒歩12分程度.
上記アクセス方法に空港からコアセンターまでの近道ルートが表示されています.
雨天時などはバスもしくはタクシーで移動してください.詳細は上記HPでご確認ください.
高知龍馬空港へは,東京羽田,名古屋小牧,大阪伊丹,福岡各地からのフライトがあります.
・JR:JR後免駅が最寄り駅です.
JR後免駅からコアセンターへはタクシーが便利です.
JR後免駅からのバスは運行されていませんのでご注意下さい.
JRの駅からバスでの移動を希望する方は,JR高知駅で下車し,空港連絡バスにご乗車ください.
下車バス停は「高知大学農学部前」です.
・ 高速バス:東京,大阪,京都,岡山,福岡などと高知を結ぶ高速バスが利用できます.
JR高知駅からは空港連絡バスに乗車し,「高知大学農学部前」にて下車してください.
・ 車:高知自動車道・南国インターチェンジから,車で約20分.
『高知龍馬空港』の道路案内板にしたがって来ると確実です.
キャンパス正門前に「高知大学農学部」の掲示板があります.車の入構規制は特にありません.
主催・共催・協力
主催:日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)
共催:21世紀の地球科学を考える会/高知コアセンター/海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域/
産業技術総合研究所 地質情報研究部門/海洋研究開発機構 地球深部探査センター
協力:株式会社マリン・ワーク・ジャパン
対象
ピストンコア(海洋,湖沼など)およびODP/IODPなどの深海掘削コア,ICDPなどの陸上掘削コア等を主な研究材料としている
(もしくは,これから研究しようとしている)学生,大学院生,研究者など
※ 博士課程院生以上の方には,実習グループのリーダー役をお願いする場合があります.
募集人数
18名 (定員に達し次第、募集を締め切らせて頂きます。)
参加費
¥10,000程度(予定)
※ 参加費(資料代等)2,000円,宿泊費4,200円(3泊分),懇親会費3,300円,弁当代500円
※ J-DESC会員機関からご参加いただく学生,大学院生の方には、参加旅費として最大1万円程度の援助があります.
詳細は本ページ下部をご確認下さい.
※参加費は3月8日受付にてお支払い下さい。
宿泊
宿泊は,高知大学岡豊キャンパス(医学部)内の宿泊施設(岡豊会館)です.基本的には相部屋となります.
・ コア解析基礎コースでの宿泊は,3月8日(月)から10日(水)までの3泊分を事務局でまとめて確保します.
・スクール前日および解散日等の宿泊は各自で手配をお願いします.
コア同位体分析コースに連続参加する方は,コア解析基礎コース同様に岡豊会館での宿泊が3月11日から別途確保されています。
・ 岡豊会館宿泊室の受付は,スクール受付時に行います.
・宿泊施設とコアセンター間の移動は,世話人などが車で送迎します.
・岡豊会館での風呂利用時間は,18-22時までです.
コースの概要
<実習スタイル>
全体レクチャーとして,統合国際深海掘削計画(IODP)の概要や,掘削船上でのコアフロー,各計測などの概要を解説する.
・6人ずつ3グループを構成し,数mのコアを材料として岩相観察,スミアスライド観察,各装置の実習を実践していく.
・グループ単位でローテーションしながら,装置ごとにレクチャーと実習を行い,各計測機器の原理,操作法,データ解析法を習熟する.
・それぞれのグループごとに実習・計測結果をとりまとめ,最終日にプレゼンテーションを行う.
・世界の堆積物のスミアスライドを作成し,各自持ち帰る.
<レクチャー内容>
IODP概論
岩相記載概論
スミアスライド概論
非破壊コア解析概論 など
<実習コア>
・日本海のピストンコア:明暗互層,生物擾乱,ラミナ,テフラ,タービダイトなど
・その他,これまで世界中の海洋から採取し,コアセンターで保管している海洋コア(炭酸塩軟泥,赤色粘土,半遠洋性堆積物,珪質軟泥,IRD含有堆積物等).
<実習項目>
X線CTスキャナ解析,肉眼岩相記載,スミアスライド観察,マルチセンサーコアロガー計測,分光測色計測定など
<利用機器>
X線CTスキャナ,マルチセンサーコアロガー(帯磁率計,ガンマ線,デジタルイメージなど),分光測色計,実体顕微鏡,偏光顕微鏡など
<配布資料>
・レクチャーノート
・スミアスライドの世界(スミアスライド写真集)
・VCDカード
講師(予定)
| 飯島 耕一 | 海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域 |
| 池原 研 | 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 |
| 池原 実 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| 坂本 竜彦 | 海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域 |
| 多田井 修 | 株式会社マリン・ワーク・ジャパン |
| 久光 敏夫 | 海洋研究開発機構 高知コア研究所 |
| 村山 雅史 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
参加申込方法
参加申込用紙をダウンロードの上、必要事項を記入し、以下までお送りください.
(メールのタイトルは、 コア解析基礎コース参加申し込み としてください.)
ダウンロード>> こちら
送付するエクセル書類のタイトルは、次のようにしてください.
Registration を消し、末尾に申込者の名前をローマ字で加える.
例) 1003_basic_ikehara.xls
申込送付先
申し込み受付は終了いたしました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
J-DESC事務局>> info のあとに、 @j-desc.org
※申し込み後、事務局より申込拝受のお知らせを返信いたします.
24時間以内(平日の場合)に返信が届かない場合、何らかの理由で申込が完了していない場合が
ありますので、お電話にてお問い合わせください.
お問い合わせ先
J-DESC事務局
Tel:045-770-5359 Fax:045-770-5360
(上記、送付先アドレスでも受け付けております)
応募〆切
2010年2月12日(金)
*ただし,定員に達し次第,募集を締め切る場合があります.
学生参加の補助
J-DESC会員機関所属の学生を対象に,J-DESCから旅費の補助をいたします.詳細は下記をご覧ください.
1.補助額:上限¥10,000/1人
2.応募資格:所属機関がJ-DESC会員機関である学部生・大学院生
(指導教員へ問い合わせ あるいは、こちらでご確認下さい.)
3.注意事項
・参加申し込みと同時に補助を希望の旨、明記してください
・補助は精算となります(入金には開催後、1ヶ月ほどかかります).
・補助対象の方には、参加応募締切後、J-DESC事務局よりメールで案内が送付されます.
・案内が送付された後、必要書類をご提出頂きます.
・期日までに提出がなかった場合は、補助対象外とさせていただきます.
(スクール参加資格は残ります.)
世話人・問い合わせ先
池原 実 (高知大学海洋コア総合研究センター)
〒783-8502 高知県南国市物部乙200
Tel:088-864-6719 /Fax:088-864-6727/E-mail:ikehara のあとに、 @kochi-u.ac.jp
菊田宏之(海洋研究開発機構 高知コア研究所)
〒783-8502 高知県南国市物部乙200
Tel:088-878-2188 /Fax:088-878-2192/E-mail:kikuta のあとに、 @jamstec.go.jp
1.開催日程等
日程
2009年3月14日(土)13:00 − 17日(火)12:30 4日間
場所
高知コアセンター(高知大学海洋コア総合研究センター/海洋研究開発機構高知コア研究所)
〒783-8502 高知県南国市物部乙200
主催・共催・協力
主催:日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)
共催:21世紀の地球科学を考える会,高知コアセンター,海洋研究開発機構地球内部変動研究センター,
海洋研究開発機構地球深部探査センター,産業技術総合研究所地質情報研究部門
協力:株式会社マリン・ワーク・ジャパン
参加者数
12名
2.概要
実施体制
コア解析基礎コースにおける講師,チューター,サポーターは以下の通りである.
各講師は全体レクチャーおよび実習項目ごとの概論レクチャーと実習での説明を担当した.
チューターは3つの実習グループをそれぞれ担当し,実習の現場指導,アドバイス,講師陣とのパイプ役を担った.
サポーターは,X線CTスキャナやマルチセンサーコアロガーなどの大型機器のセットアップ・オペレーションなどを行った.
<講師>
| 飯島 耕一 | 海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター |
| 池原 研 | 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 |
| 池原 実 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| 坂本 竜彦 | 海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター |
| 多田井 修 | 株式会社マリン・ワーク・ジャパン |
| 久光 敏夫 | 海洋研究開発機構 高知コア研究所 |
| 村山 雅史 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
<チューター>
| 朝日 博史 | 東京大学海洋研究所 |
| 川村 紀子 | 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 |
| 成瀬 元 | 千葉大学 理学部地球科学科 |
<サポーター>
| 柳本 志津 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| 坂口 さやか | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| 秋田 大作 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| 西森 知佐 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
予算
消耗品費:J-DESC
チューター旅費:J-DESC,
高知大学海洋コア総合研究センター「地球掘削科学のための全国共同利用研究教育拠点形成プログラム」
3.全体スケジュール
| 日時 | 内容 | 詳細 | 講師 | 会場 | |
3/14 (土) |
11:00-12:00 | ラボツアー | 池原ほか | コアセンター内 | |
| 12:00-13:00 | 受付 | 技術補佐員 | エントランスホール | ||
| 13:00-13:20 | ガイダンス | 池原 実 | セミナー室 | ||
| 13:20-14:20 | 全体レクチャー 1 |
IODPの概要 ちきゅう最新情報 |
久光敏夫 | ||
| 14:35-15:45 | 全体レクチャー 2 |
岩相記載概論 | 池原 研 | ||
| 15:45-16:45 | 全体レクチャー 3 |
スミアスライド概論 | 飯島耕一 | ||
| 17:00-18:00 | 全体レクチャー 4 |
非破壊コア解析概論 | 坂本 竜彦 | ||
| 18:30-21:00 | 懇親会 | 南国市内 | |||
| 21:00 | 宿舎へ移動 | 厚生会館 | |||
3/15 (日) |
08:15-08:45 | 朝食 | コアセンター | ||
| 09:00-13:00 | 実習タイム 1a/1b |
CT,記載,MSCL, 分光測色を順次実習する. コアタイム: 110分×2コマ |
サンプリング室他 | ||
| 13:00-14:00 | 昼食 | 弁当 | |||
| 14:00-18:00 | 実習タイム 2a/2b |
CT,記載,MSCL, 分光測色を順次実習する. コアタイム: 110分×2コマ |
サンプリング室他 | ||
| 18:00-19:00 | 夕食 | 弁当 | |||
| 19:00-21:00 | 補習 | サンプリング室他 | |||
| 2100 | 宿舎へ移動 | ||||
3/16 (月) |
08:15-08:45 | 朝食 | コアセンター | ||
| 09:00-13:00 | 実習タイム 3 |
グループごとに実習を進める | サンプリング室他 | ||
| 13:00-14:00 | 昼食 | 生協食堂 | |||
| 14:00-18:00 | 実習タイム 4 |
プレゼン準備など | サンプリング室他 | ||
| 18:00-19:00 | 夕食 | 外食 | |||
| 19:00-21:00 | プレゼン準備 | サンプリング室他 | |||
3/17 (火) |
08:15-08:45 | 朝食 | コアセンター | ||
| 09:00-11:00 | 報告会 | グループごとに実習報告 | 各班員 | セミナー室 | |
| 11:00-12:00 | 概説・総括 | 池原 研ほか | |||
| 12:00 | 解散 | ||||
4.コース内容
全体レクチャー
・IODP最新情報と船上コアフロー概要
・堆積物コア記載の基本-Visual Core Descriptionとは何か-
・スミアスライド概論
・非破壊計測概論
実習コア
岩相記載や非破壊計測などの実習には,日本海北大和トラフから採取されたコアKR07-12 PC04を用いた.
本コアは,東京大学多田隆治教授に提供していただいた.
コアの断面には日本海堆積物特有の明色層と暗色層の互層やラミナ,生物擾乱,テフラなどが整然と成層していることが一目瞭然であり,かつ,それらを直感的に理解することができるため,コア解析の基礎を学ぶには最適な試料である.また,堆積物の構成粒子としては,鉱物粒子や粘土鉱物,珪藻,放散虫,有孔虫などの微化石,火山ガラス,パミスなどの火山噴出物など,多岐にわたる粒子を実際に観察することが出来た.
ただし,実習中にコアの乾燥が進み,至る所に亀裂が入り始めている.また,コアスクール中に計測した物性データも,コア採取直後の計測データに比べて,コアスクールで当該コアを使用するたびに計測値が増減することが確認された.したがって,年1?2回の頻度でスクールにて用いるコア試料は,2?3年間で使えなくなってしまう.研究のために採取されたコア試料を実習用に流用するのは制約があることから,今後は,スクール実習用のコアを定期的に複数確保することが重要である.
実習概要
参加者を3グループに分け,グループ毎に2本(2m)のコアを対象に,約2時間をコアタイムとしてローテーションしながら以下の各実習を行った.
・ 肉眼岩相記載
・ スミアスライド観察
・ X線CT
・ マルチセンサーコアロガー
・ 分光測色計
各実習では,担当講師が,観察法のノウハウ,装置の概要,測定の原理,具体的な計測法,マニュアルだけではわからないノウハウ,データ解析法などをレクチャーした.普段利用したことがなかったであろうX線CTスキャナやマルチセンサーコアロガー,分光測色計を使って,コアから各種物性パラメーターを計測する実習では,参加者が装置の概要,原理を理解することと,実践で役立つノウハウを少しでも実体験することを主眼に置いた.また,コアの肉眼岩相観察と構成粒子の顕微鏡観察も重要視し,スミアスライドの作成法および観察法を伝授することに時間を割いた.
3日目は,スミアスライド観察と岩相との対比をグループごとに行うとともに,非破壊計測データと岩相・堆積物組成との関係などについて議論を展開していった.実習やデータのまとめ方をリードする役割として,グループごとにチューターを一人つけた.各グループによってまとめ方にも個性が出ていた.
最終日(4日目)には,それぞれのグループごとに実際の実習・計測結果をとりまとめ,プレゼンテーションを行い,講師陣を交えて質疑応答やアドバイスを行った.また,池原研氏が,日本海堆積物を用いた古環境変動解析の例を紹介し,実習コアからわかる具体的な研究例を示し,コア解析基礎コースを締めくくった.
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コースの成果と今後の展望・課題
今回のコア解析基礎コースは,参加者の大部分を学部学生が占めた.そのため,コア試料を初めて目にする参加者も多く,実際のコアからサンプリングした堆積物を顕微鏡などで観察し起源を推定したり,最先端のコア一次解析装置群を使って非破壊計測を実習するなど,高知コアセンターでしか実践できない実習を体験することができたようだ.また,最終日に行った実習内容を紹介するプレゼンテーションでも,充実したプレゼンをするグループが多く,3泊4日という短期間ではあるが本スクールがコア解析の導入的な実習スクールとして十分な役割を果たしていることが伺えた.また,スミアスライド観察では,これまでコアセンターで蓄積している世界各地の海底から採取した様々なタイプの堆積物も提供したため,参加者は,半遠洋性堆積物,珪質軟泥,炭酸塩軟泥,赤色粘土など,教科書でしか見たことがない海洋堆積物を自分自身の眼と顕微鏡で観察することが出来たと思われる.また,各自が作成・観察したスミアスライドは参加者に持ち帰ってもらい,今後の研究に役立ててもらうこととした.
コア解析基礎コースは,指導教員や他の研究者が採取してきたコアから既に切り分けられた状態の堆積物として与えられて研究をすすめている卒論生や大学院生が,コアとはどんなものか,普段利用している岩相記載や物性データはどうやって観察・計測されているのか,などを実体験する機会として非常に重要であろう.また,実際にはコアを扱っていない学生・大学院生などが,コアを用いた研究や掘削科学を疑似体験する機会として重要な役割を担っているとも言える.参加者が例年よりも少ない12名であり,実習グループも3グループとなったため,それぞれの実習やデータ解析などに余裕をもって取り組むことが出来たことも良かった点として挙げられる.
また,上述のように,現在実習コアとして利用している日本海コアは,過去数回のコアスクールなどでも利用しているため,堆積物の乾燥がかなり進んでおり,至る所にクラックが入り始めており,物性データも変質してきている.そのため,早急に新たな実習コアの入手が必要不可欠であり,J-DESCとしても何らかの方策を検討する必要があろう.実習コアとしては岩相の多様性が求められることから,特に日本海での実習用コアの採取が強く望まれる.
世話人・問い合わせ先
池原 実 (高知大学海洋コア総合研究センター)
〒783-8502 高知県南国市物部乙200
Tel:088-864-6719 /Fax:088-864-6727/E-mail:ikeharaのあとに@cc.kochi-u.ac.jp
菊田宏之(海洋研究開発機構 高知コア研究所)
〒783-8502 高知県南国市物部乙200
Tel:088-878-2188 /Fax:088-878-2192/E-mail:kikutaのあとに@jamstec.go.jp
1.開催日程等
日程
2008年3月15日(土)13:00 − 18日(火)12:00 4日間
場所
高知コアセンター(高知大学海洋コア総合研究センター/海洋研究開発機構高知コア研究所)
〒783-8502 高知県南国市物部乙200
主催・共催・協力
主催:日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)
共催:21世紀の地球科学を考える会,高知コアセンター,海洋研究開発機構地球内部変動研究センター,
海洋研究開発機構地球深部探査センター,産業技術総合研究所地質情報研究部門,
岡山大学大学院自然科学研究科先端基礎科学専攻
協力:株式会社マリン・ワーク・ジャパン
参加者数
24名
2.概要
実施体制
コア解析基礎コースにおける講師,チューター,サポーターは以下の通りである.
各講師は全体レクチャーおよび実習項目ごとの概論レクチャーと実習での説明を担当した.
チューターは4つの実習グループをそれぞれ担当し,実習の現場指導,アドバイス,講師陣とのパイプ役を担った.
サポーターは,X線CTスキャナやマルチセンサーコアロガーなどの大型機器のセットアップ・オペレーションなどを行った.
<講師>
| 飯島 耕一 | 海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター |
| 池原 研 | 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 |
| 池原 実 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| 坂本 竜彦 | 海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター |
| 多田井 修 | 株式会社マリン・ワーク・ジャパン |
| 久光 敏夫 | 海洋研究開発機構 高知コア研究所 |
| 村山 雅史 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
<チューター>
| 岡崎 裕典 | 海洋研究開発機構 地球環境観測研究センター |
| 川村 紀子 | 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 |
| 菅沼 悠介 | 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 |
| 横川 美和 | 大阪工業大学情報科学部情報科学科 |
<サポーター>
| 和 詩賀子 | 株式会社マリン・ワーク・ジャパン |
| 柳本 志津 | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| 坂口 さやか | 高知大学海洋コア総合研究センター |
| J. ガリンド | 高知大学海洋コア総合研究センター |
予算
消耗品費:J-DESC
チューター旅費:岡山大学大学院自然科学研究科先端基礎科学専攻
高知大学海洋コア総合研究センター「地球掘削科学のための全国共同利用研究教育拠点形成プログラム
3.全体スケジュール
| 日時 | 内容 | 詳細 | 講師 | 会場 | |
3/15 (土) |
11:00-12:00 | ラボツアー | 池原/久光ほか | コアセンター内 | |
| 12:00-13:00 | 受付 | 技術補佐員 | エントランスホール | ||
| 13:00-13:20 | ガイダンス | 池原 実 | セミナー室 | ||
| 13:20-14:20 | 全体レクチャー 1 |
IODPの概要 ちきゅう最新情報 |
久光敏夫 | ||
| 14:35-15:45 | 全体レクチャー 2 |
岩相記載概論 | 池原 研 | ||
| 15:45-16:45 | 全体レクチャー 3 |
スミアスライド概論 | 飯島耕一 | ||
| 17:00-18:00 | 全体レクチャー 4 |
非破壊コア解析概論 | 久光敏夫 | ||
| 18:30-21:00 | 懇親会 | 生協食堂 | |||
| 21:00 | 宿舎へ移動 | 厚生会館 | |||
3/16 (日) |
08:15-08:45 | 朝食 | コアセンター | ||
| 09:00-13:00 | 実習タイム 1a/1b |
CT,記載,MSCL, 分光測色を順次実習する. コアタイム: 110分×2コマ |
各氏 | サンプリング室他 | |
| 13:00-14:00 | 昼食 | 弁当 | |||
| 14:00-18:00 | 実習タイム 2a/2b |
CT,記載,MSCL, 分光測色を順次実習する. コアタイム: 110分×2コマ |
各氏 | サンプリング室他 | |
| 18:00-19:00 | 夕食 | 弁当 | |||
| 19:00-21:00 | 補習 | サンプリング室他 | |||
| 2100 | 宿舎へ移動 | ||||
3/17 (月) |
08:15-08:45 | 朝食 | コアセンター | ||
| 09:00-13:00 | 実習タイム 3 |
グループごとに実習を進める | サンプリング室他 | ||
| 13:00-14:00 | 昼食 | 生協食堂 | |||
| 14:00-18:00 | 実習タイム 4 |
プレゼン準備など | サンプリング室他 | ||
| 18:00-19:00 | 夕食 | 弁当 | |||
| 19:00-21:00 | プレゼン準備 | サンプリング室他 | |||
3/18 (火) |
08:15-08:45 | 朝食 | コアセンター | ||
| 09:00-11:00 | 報告会 | グループごとに実習報告 | 各班員 | セミナー室 | |
| 11:00-12:00 | 概説・総括 | 池原 研ほか | |||
| 12:00 | 解散 | ||||
4.コース内容
全体レクチャー
・ちきゅう最新情報(南海トラフ地震発生帯掘削計画について)
・堆積物コア記載の基本-Visual Core Descriptionとは何か-
・スミアスライド概論
・非破壊計測概論
実習コア
岩相記載や非破壊計測などの実習には,日本海北大和トラフから採取されたコアKR07-12 PC04を用いた.
本コアは,東京大学多田隆治教授に提供していただいた.
コアの断面には日本海堆積物特有の明色層と暗色層の互層やラミナ,生物擾乱,テフラなどが整然と成層していることが一目瞭然であり,かつ,それらを直感的に理解することができるため,コア解析の基礎を学ぶには最適な試料である.また,堆積物の構成粒子としては,鉱物粒子や粘土鉱物,珪藻,放散虫,有孔虫などの微化石,火山ガラス,パミスなどの火山噴出物など,多岐にわたる粒子を実際に観察することが出来た.
ただし,実習中にコアの乾燥が進み,至る所に亀裂が入り始めている.研究のために採取されたコア試料を実習用に流用するのは制約があることから,今後,スクール実習用のコアを定期的に複数確保することが重要である.
実習概要
参加者を4グループに分け,グループ毎に2本(2m)のコアを対象に,約2時間をコアタイムとしてローテーションしながら以下の各実習を行った.
・ 肉眼岩相記載
・ スミアスライド観察
・ X線CT
・ マルチセンサーコアロガー
・ 分光測色計
各実習では,担当講師が,観察法のノウハウ,装置の概要,測定の原理,具体的な計測法,マニュアルだけではわからないノウハウ,データ解析法などをレクチャーした.普段利用したことがなかったであろうX線CTスキャナやマルチセンサーコアロガー,分光測色計を使って,コアから各種物性パラメーターを計測する実習では,参加者が装置の概要,原理を理解することと,実践で役立つノウハウを少しでも実体験することを主眼に置いた.また,コアの肉眼岩相観察と構成粒子の顕微鏡観察も重要視し,スミアスライドの作成法および観察法を伝授することに時間を割いた.
3日目は,スミアスライド観察と岩相との対比をグループごとに行うとともに,非破壊計測データと岩相・堆積物組成との関係などについて議論を展開していった.実習やデータのまとめ方をリードする役割として,グループごとにチューターを一人つけた.各グループ毎にまとめ方にも個性が出ていたが,同じ堆積物を各自スミアスライド観察し,組成や岩相名のバラツキを明確にした上で,問題点を指摘し,グループ内の分類基準を統一していく作業を行うなど,実習の教え方,リードの仕方にも工夫が見られた.
最終日(4日目)には,それぞれのグループごとに実際の実習・計測結果をとりまとめ,プレゼンテーションを行い,講師陣を交えて質疑応答やアドバイスを行った.また,池原 研 氏が,日本海堆積物を用いた古環境変動解析の例を紹介し,実習コアからわかる具体的な研究例を示し,コア解析基礎コースを締めくくった.
コースの成果と今後の展望・課題
今回のコア解析基礎コースは,参加者の大部分を学部学生が占めた.そのため,コア試料を初めて目にする参加者も多く,実際のコアからサンプリングした堆積物を顕微鏡などで観察し起源を推定したり,最先端のコア一次解析装置群を使って非破壊計測を実習するなど,高知コアセンターでしか実践できない実習を体験することができたようだ.また,最終日に行った実習内容を紹介するプレゼンテーションでも,充実したプレゼンをするグループが多く,3泊4日という短期間ではあるが本スクールがコア解析の導入的な実習スクールとして十分な役割を果たしていることが伺えた.現在とりまとめている参加者のアンケート結果からも,参加者の満足度が高かったことがわかる.また,スミアスライド観察では,これまでコアセンターで蓄積している世界各地の海底から採取した様々なタイプの堆積物も提供したため,参加者は,半遠洋性堆積物,珪質軟泥,炭酸塩軟泥,赤色粘土など,教科書でしか見たことがない海洋堆積物を自分自身の眼と顕微鏡で観察することが出来たと思われる.また,各自が作成・観察したスミアスライドは参加者に持ち帰ってもらい,今後の研究に役立ててもらうこととした.
コア解析基礎コースは,指導教員や他の研究者が採取してきたコアから既に切り分けられた状態の堆積物として与えられて研究をすすめている卒論生や大学院生が,コアとはどんなものか,普段利用している岩相記載や物性データはどうやって観察・計測されているのか,などを実体験する機会として非常に重要であろう.また,実際にはコアを扱っていない学生・大学院生などが,コアを用いた研究や掘削科学を疑似体験する機会として重要な役割を担っているとも言える.
講師陣がコア解析スクールの特徴として意識している点は,まさしく調査航海である.我々講師陣の多くは,ODPやコア採取航海における船上調査の際にコア処理法や岩相記載のノウハウを体得してきた.また,共同作業としてのコア解析を体験してきており,それらを合宿形式における短期集中型スクールとして実体験してもらうことをイメージしている.そういう意味からすると,調査船や実習船を利用したコア採取の実習を盛り込んだコアスクールの企画・実施も,今後の検討課題の一つとなるであろう.
また,上述のように,現在実習コアとして利用している日本海コア(KR07-12 PC04)は,過去数回のコアスクールなどでも利用しているため,堆積物の乾燥がかなり進んでおり,至る所にクラックが入り始めている.そのため,新たな実習コアの入手が必要不可欠である.実習コアとしては岩相の多様性が求められることから,特に日本海での実習用コアの採取が望まれる.
世話人・問い合わせ先
池原 実 (高知大学海洋コア総合研究センター)
〒783-8502 高知県南国市物部乙200
Tel:088-864-6719 /Fax:088-864-6727/E-mail:ikeharaのあとに@cc.kochi-u.ac.jp
菊田宏之(海洋研究開発機構 高知コア研究所)
〒783-8502 高知県南国市物部乙200
Tel:088-878-2188 /Fax:088-878-2192/E-mail:kikutaのあとに@jamstec.go.jp






