Exp. 335: Superfast Spreading Rate Crust 4
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- 船上レポート
- 募集情報(募集終了)
テーマ
Sperfast Spreading Rate Crust 4
(IODPでの大テーマ:Solid Earth Cycles and Geodynamics)
オリジナルプロポーザル>>こちら(PDF)
航海期間
2011年4月13日〜2011年6月3日
掘削船
JOIDES Resolution(USIO)
掘削エリア

航海概要
Based on the results of three previous expeditions (206, 309, 312) and the subsequent IODP Proposal 522-Full5, this expedition aims to continue the mission to understand the accretion of oceanic crust formed at a superfast spreading rate at the East Pacific Rise. Previous drilling in Hole 1256D reached a total penetration of 1506 m, including 1250 m into the igneous crust. The hole passed through 345 m of sheeted dikes and continued 100 m into gabbroic rock. This new expedition will deepen Hole 1256D as far as possible into gabbro to complete coring and logging of an entire upper to mid-oceanic crustal section. The primary objectives are to (1) test models of mid-ocean ridge crustal accretion, (2) establish magmatic, hydrothermal, and tectonic processes and interactions, (3) determine the geological nature of layer 3 and the layer 2/3 boundary, and (4) constrain the magnetic contribution of the lower crust to marine magnetic anomalies.
共同首席研究者
Damon Teagle、Benoit Ildefonse
J-DESC推薦の乗船研究者
| 阿部なつ江 | (海洋研究開発機構) | Igneous Petrologist |
| 足立佳子 | (新潟大学) | Igneous Petrologist |
| 安間 了 | (筑波大学) | Structural Geologist |
| 遠藤大介 | (筑波大学) | Structural Geologist |
| 大泉 涼 | (山形大学) | Igneous Petrologist |
| 宮下純夫 | (新潟大学) | Igneous Petrologist |
| MARIE, Python | (京都大学) | Alteration/Igneous Petrologist |
| PAYOT, Betchaida Dutes | (金沢大学) | Igneous Petrologist |
航海詳細>>USIOのページへ
プレス発表
海洋研究開発機構発表:航海の開始について(2011年4月12日)
IODP第335次航海 船上レポート〜コスタリカ沖より〜
更新: 2011年5月27日
※更新の日付は日本時間
Exp. 335船上レポートインデックス
レポート5>>How to make shrunken cups as souvenirs
レポート4>> 1256Dのドレッジ:世界一深いド レッジです!!(English brief version below)
レポート3>>ふぁーすとこあ
レポート2>>本格的な乗船研究・・・の前に・・・
レポート1>>335開始!
船上レポート(5月22日)
How to make shrunken cups as souvenirs
Betchaida D. Payot(Kanazawa University)
A few days ago, we finally got to make our own shrunken cups as souvenirs from our expedition. I’ve always seen this kind of cup from other scientists who have previously joined deep sea expeditions and I’ve always wanted to have one! To make shrunken cups, all we needed were styrofoam cups (~about 10 cm tall) and a lot of creativity. The cups are decorated in colorful hues with permanent marker pens and stuffed with paper towels to help preserve its original shape (Photo 1). The decorated cups are placed in a laundry bag (Photo 2) and this bag was attached to the end on the pipe lowered to the bottom of the ocean. With increasing pressures at depths, the cups came back to the surface as our shrunken souvenirs (Photo 3-4).
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Photo 1. Decorated cups ready to go! |
Photo 2. Dr. Lissenberg of Cardiff University, UK with our bag of decorated cups. |
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Photo 3: How our cups looked like after they were retrieved from their trip to the bottom of the sea! |
Photo 4: With increasing pressures at depths, the original cup (left) shrunk to almost half of its original size. |
船上レポート(5月17日)
1256Dのドレッジ:世界一深いド レッジです!!(English brief version below)
Marie Phyton(北海道大学)
皆さん、こんにちは
北大のマリです。Exp.335ではAlteration petrologistとして乗船しています。 遠藤さんは第3弾を書いた時に最初のコアがようやく上がったと言っていましたが、結局コアは90cmしか上がりませんでした。それからすぐにドリルビットの先端が脱落し、固いドリルビットがホールの底に残ってしまったため、掘削ができなくなりました。また掘る前に、ドリルビットをホールから出さなければなりませんので、5月8日から色々な方法で「Fishing」を頑張っています。
「Fishing magnet」、「Reverse circulation junk basket」、「Flow through junk basket」というツールでドリルビットを取り除こうとしてみましたが、なかなかうまくいきません。ホールの底で約100mの砂や小石などがビッ トの上に溜まったことがその理由のようです。フィッシングの途中で、パイプが砂で塞がってしまうので、ドリルパイプ中のドリル水が循環しなくなり、行き場を失った水がパイプを上げると勢いよく吹き出します。ここは水深が 3645mで、ホールが1521mなので、ホールのそこまで5000m以上です。今までに、15回パイプを上げ下げしたので、パイプトリップは150kmにもなりました。掘削の技術者たちが皆すごく頑張ってくれます!
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写真1:砂たまりのため、パイプを上げると多量の水が出ます。 撮影:Benoit Ildefonse |
写真2:パイプの中で溜まった砂
撮影: Yoshiko Adachi |
8日間サンプルが上がってこないので、あまり仕事がないなぁと皆が思ってしまいました。しかし、フィッシングするとドリルパイプの中に砂や小石と共に大きな石(最大幅20cm以上で、重さ4.5 kg!)も上がりました。皆は「ホールのドレッジだ!世界一深いドレッジ!」と言って、冗談でIODPを「Incredible Ocean dredging Program」と読み替えていました。ちゃんとしたコアではありませんが、このホールから取った岩石なのは確かです。深さが詳しくわからなくても、このホールのサンプルなのでとてもいい研究できると思います。ドレッジのクルーズならこのようなサンプルしか取らないし、フィールドの転石を研究している人も沢山いるし、期待していたものではなくても今回のサンプリングは十分素晴らしいと思っています。後、二週間もあるので、はんれい岩のコアが取れることを期待して頑張っています。
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写真3:宮下先生と足立先生はドリルツールで上がった転石を見ています。 撮影:Benoit Ildefonse |
写真4:「ドレッジ」のサンプル!
撮影:Bill Crawford |
船上の生活は楽しいです。今5週目で、野菜や果物がなくなってきましたが、毎日外で綺麗な日の出や日の入り、鯨や海豚や烏賊や色々な魚や鳥が見られます。天気がよければ日曜日の昼は必ずバーベキューです。私たちのチームは 6:00〜18:00のシフトで働いていて、一番楽な時間でしょうと思っています。
Hello everybody!
I write now from the Joides Resolution after 4 weeks on board.
The two first weeks were dedicated to pass through an unidentified obstruction located at a depth of 920 m below the sea floor. On May 7^th , we finally started to drill and succeeded in recovering about 90 cm of cores with about 10% of recovering rate. The depth of 1521 was reached in the hole. However, after an unusually low advancing rate, the drilling operations were temporarily stopped and the drill bit was pulled up on deck. It showed severe abrasion, suggesting the loss of several kg of metal in the bottom of the hole 1256D. Since then, fishing operations are following other fishing operations in the aim of recovering the pieces of lost drill bit. An obstruction at about 1420 m prevented the usual fishing tools to reach the bottom of the hole. Three round trip of drill pipes from the deck to the hole resulted in retrieving more than 300 kg of sand, gravels and bigger boulders.
Consequently it appears obvious that we are dredging within the hole! Of course, the obtained sampling even better than any dredging result because we know the exact provenance of all the boulders. The science party started to joke, saying that IODP should be renamed in “Incredible Ocean Dredging program”. However, the presence of samples is a good thing after so many weeks waiting for cores. At present, the operation for cleaning the hole seem to be in good way and we hope to be able to drill soon. The drilling technicians are all making their best!
Life on board is what it should be after 4 weeks at sea. Fresh vegetables and fruits have almost disappeared from the kitchen and the cakes are some kind of inedible stuff but whales, dolphins, fishes, bird, etc. are regularly present around the ship.
The weather, very hot during the first two weeks, turned relatively bad the third week. It rains every days and the wind became stronger. The swell also is stronger now than in the firsts weeks and it became slightly difficult to keep one's equilibrium when walking.
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Picture 5: Whale! by Chieh Peng |
Picture 6: Sun rise on the bidge by Marie Phthon |
船上レポート(5月8日)
遠藤大介(筑波大学)
みなさん こんにちは。
筑波大のえんどうです。おおいずみくんから船上レポートのバトンを受け取り、第3弾を書かせていただきます。
長い長い暗闇の底から、ようやく最初のコアが上がってきました『まってたぜ〜っ!』 って感じです。
いや、ほんとに待たされましたよ。前回の船上レポートでおおいずみくんが書いているように、ここまでにはとても長い時間&距離がありました。これまでにサイトに到着して20日ほどが経過していますし、ホールの底まで約5kmという距離を何度往復したことか……
他の航海の記録を見ても、これほど最初のコアが上がるまでに時間がかかったものは少ないと思います。
まぁ、何はともあれ、最初のコアが5月5日朝8時頃にデッキに上がってきました。ただし、自分は夜シフト(昼12時〜夜12時)なため、この時間はちょうど爆睡中で、最初のコアを見たのは昼過ぎでした。
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写真1 さぁ、中は何が入っているか!? |
写真2 初めて見る外の世界 |
Exp.335での初コアを見た感想は、『少なっっ!!(驚』、『回収率悪いなぁ〜』っていうのが率直な気持ちですが、「はるばるここまでやってきてくれてありがとう、がんばったね!」と褒めてあげたい気持ちも大きいです。
採取されたコアは火成岩、変質岩、構造の各グループによって肉眼観察が行われ、岩相や組織の特徴が細かく記載されます。その後は各研究者やラボテクニシャンの方々により(一部の分析はすでに行われておりますが)、様々な物性測定、化学分析が行われます。
陸での調査では、こんなときはお祝いに一杯やりたいものですが、この船はドライシップなのでそういう訳にもいきません。コーラで祝杯でもあげたいところです。笑
最初のコアが上がってきたらそんな気分です。
また、船を降りてしまったらみんなでコアを前にあーだこーだ議論することはできませんし、研究者は世界各地から参加しているので、全員が集まることさえ難しいです。なので船上で、出来る限りのことを終わらせて、船を降りたら、陸でしかできないことだけをやることになります。
ただ、ぼくはまだ修士になったばかりで、できることも限られています。自分にできることは何か考え、与えられた役割や要求に全力で取り組まねば!!と気合いを入れ直し、がんばります!
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写真3 さてさて、どんな石が採れたかなぁ? |
船上レポート(5月4日)
大泉 涼(山形大学)
皆さんこんにちは。
山形大学の大泉 涼と申します。今回のExp.335ではIgneous Petrologistとして乗船しています。JR号に乗る事はもちろんのこと海外へ行く事も初めての僕にとって今回の航海は全てが驚きの連続となっています。
さて、掘削が開始されてから2週間以上が経ちましたが、まだ皆が期待するコアは上がってきていません。最近ようやく底まで到達する事が出来たのですが、そこに至るまでの道のりは非常に険しいものでした。掘削が開始されてから4/20の時点で掘削深度900m地点まで達したところから先に掘り進めないというアクシデントに見舞われたのです。掘削パイプを上げて再度入れ直したのですが、同じ深度で止まってしまい先に進むことがどうしてもできません。これは過去の掘削から長い歳月が経過してしまったために周りの岩石が崩落して穴を埋めてしまった事が原因でした。元々、900m地点の孔は他の地点に比べて孔の大きさが広くその周りの岩石も不安定な状態になっていたとのことです。そこで、セメントを流し込んで崩れた岩石を一つに固め、一気に掘削する計画が実行されました。この計画も1回目は失敗してしまい、2回目にセメントの量を増やす事でようやく成功する事が出来ました。900m地点を越えてから先は底まで一気に到達する事が出来ました。これでやっとコアを掘削できるのかと思ったのですが、そうはいかず今後、同じ事が起こらないように一度引き上げ、900m地点の孔の周りにセメントを流し込んで強度を補強する作業が行われました。その作業の後にセメントで固めたところを掘削し、一連の作業で底に落下した岩石やコンクリート、元々底に溜っていた物質を除去する作業が現在行われています。この作業が終わり次第、掘削が再開されます。いよいよコアが上がってくるのも時間の問題となりました。
この間僕たちが船上でどういった生活をおくっているかについてお話したいと思います。
初めに仕事時間ですがこれはシフト制で00:00-12:00、06:00-18:00、12:00-00:00の3つに分かれます。その中で、僕たちのチームは00:00−12:00のナイトシフトで働いています。夜中に働くので当然のことながら昼間は寝ています。最初のうちは昼間なかなか寝られず、シフト中非常に眠くなることが多々あったのですが、その生活にもだいぶ慣れてきました。仕事の合間には食事をしたりデッキに出て朝日を拝んだり、皆でお茶をしながら談笑したりと割と余裕を持った生活ができています。それも、船内にいるスタッフのおかげです。彼らがいるおかげで僕たちサイエンティストは研究に専念する事が出来ています。ちなみに、船の食事ですが非常にバリエーション豊かで何を食べるか非常に迷ってしまいます。自分の好きな分だけ食べられるので食べすぎには要注意です!!気づかないうちに体重が恐ろしいことに・・・ということもあるかもしれません。まぁ体重が増えても船内にはジムがあるのでそこで運動すれば大丈夫だと思います。
僕からの報告は以上になります。コアが上がってくるのも目前という事で本格的に研究が進む日も近づいてきました。これから先、一体何が起こるのか非常に楽しみです。
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| 写真1 サンプリングテーブルにて;過去に掘削されたコア(Exp.312)の周りに集まる研究者の皆さん |
船上レポート(4月25日)
足立佳子(新潟大学)
IODP Exp. 335: Super Fast Spreading Rate Crust 4に参加させていただいている新潟大学の足立佳子です。今回の航海はODP Leg 206 (2002)、IODP Exp. 309, 312 (2005)に引き続き、超高速拡大海嶺で形成された海洋地殻をより深部まで掘削し、ガブロ(斑れい岩)の上部を目指します。2005年のExp. 312では、シート状岩脈とガブロの境界部の岩石が採取されており、今回の航海ではガブロ層が主に掘削できるものと期待されています。これまで海洋底で得られているガブロは、主に低速拡大海嶺で形成され、テクトニックに海洋底に露出した物が中心で、高速拡大海嶺で形成されたガブロはHess Deep、Pito Deepの限られた場所でしか採取されていません。特に、最上部の溶岩層、シート状岩脈群を経た連続的なデータは、ここSite 1256Dのみとなっています。高速拡大海嶺では、定常的に海嶺軸直下にマグマ溜まりが存在し、海洋地殻が生産されていることが地球物理学的データからわかっていますが、海洋地殻の2/3を占める海洋地殻下部、ガブロ層がどのように固結しているか、いまだにわかっていません。低速拡大海嶺では、このような定常的なマグマ溜まりは存在しないため、従来得られている低速拡大海嶺のガブロとは異なったデータが得られるものと予想されます。
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私は高速拡大海嶺を起源とするオマーンオフィオライトの地殻層序を、地質学的・岩石学的に調査してきました。掘削航海は今回が初めてで、オフィオライトで見られるようなガブロの岩相変化が実際の海洋地殻で観察できるかどうか、非常に楽しみにしています。4月17日の早朝にコスタリカのプンタレナスを出港し、19日にサイトに到着しましたが、920 m付近で玄武岩の破砕物が詰まっており、掘削が進まず残念ながらまだコアを手にすることができていません。研究者はExp. 312で得られたコアを用いて記載の準備などを行っており、いつコアを手にしてもよいよう待機しています。次のレポートではぜひ初めてのコアを手に、喜びを伝えられるものと期待しています。



















